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保安点検後の指摘事項・指導事項対応

定期的な保安点検後の指摘・指導事項。
トラブルが起きていないから大丈夫、そのままという場合も多く見られます。
事故発生時は大きな損害に。しっかりとした対応が求められます。

電気保安点検と指摘事項、指導事項

電気保安点検は安全を守るための法的義務(電気事業法)です。 電気設備(高圧受電設備等)の所有者様は、定期的に点検を行い、設備を安全な状態に保つことが法律で義務付けられています。自らで点検できない場合は、保安協会等の外部の有資格者に委託をすることになり、電気保安点検を行うことが求められています。

保安点検後の報告書では、点検結果を踏まえ改善指導がされる場合があります。大きく2つの項目があり、それが指摘事項と指導事項です。指摘事項は電気事業法などの技術基準を満たしていない状態であり、これは法令違反の対応を示してます。そのため、早急な是正が義務付けられています。指導事項は法令違反ではないが設備の劣化などで事故の危険性がある状態を示しており、改善が推奨・推奨されています。

指摘事項と指導事項の項目例

電気保安点検の通知書には、実際にどのような指摘事項や指導事項が記載されるのでしょうか。
専門用語が多く分かりにくい部分もありますが、多くの施設でよく見られる代表的な項目と、その具体的な事例を以下に例示します。

指導事項

現時点では基準違反ではありませんが、劣化が進んでいる状態です。
将来の故障を防ぐ計画的な改修をお勧めします。

《項目例》
・設備本体の老朽化・劣化
・機器が耐用年数(更新推奨時期)を過ぎている(推奨更新時期の超過)
・箱体の錆、塗装の剥がれ、碍子の汚れ(軽微な劣化)
キュービクル周辺の草刈り推奨、照明切れの交換など(環境改善

指摘事項

国の技術基準に適合していない状態を指しています。
漏電や火災などの事故を防ぐため、早急な改修工事が求められます。

《項目例》
・接地工事が不適切(設備不良)
・絶縁不良が未改修(設備不良)
・小動物の侵入可能な穴あり(設備不良)
・点検頻度不遵守(保安規程遵守違反)
・非常時の連絡体制未整備(保安規程遵守違反)
・届出書類の手続き不良(手続不備)
・保安教育未実施(主任技術者業務不適切)

指導事項・指摘事項の対応

保安点検で挙がった項目は、「指摘事項(法令基準違反)」はもちろんのこと、「指導事項(推奨)」であっても、
放置すれば重大な事故や突発的な故障につながる恐れがあるため、双方向への適切な対処が求められます。

しかし、設備を新設してから初めての点検でご指摘を受けた場合など、「新しい設備なのになぜ?」「どう対応すればいいのか」と戸惑われるケースも少なくありません
。また、突発的な修繕となるため、「予算を確保しておらず、すぐには工事ができない」という現実的なお悩みもよく伺います。

だからこそ、単に急いで直すだけでなく、不備の緊急度を見極め、予算に合わせた優先順位をつけるなど、長期的な視点での適切な管理体制づくりが必要です。

力道電設からのご提案

当社では、単に不備を直すだけでなく、お客様の事情(予算・スケジュール・将来性)を考慮したベストな解決策をご提案します。

リスクと優先順位の判断

通知書の項目すべてが「今すぐ工事しないと危険」というわけではありません。 プロの目で「火災や事故に直結する危険な不備(指摘事項)」と、「計画的に改修すべき劣化(指導事項)」を明確に仕分けます。
まずは「今やるべき最優先の工事」を特定し、無駄のない対応を行います。

予算に応じたプランニング

「予算を確保していなかった」という場合でもご安心ください。 設備の状況に応じて、コストを抑えた「部品交換(部分改修)」で済むのか、将来的なコスト減を見据えて「機器更新」をすべきか、複数の選択肢をご用意します。
お客様のご予算と経営状況に合わせた、無理のない改修計画を一緒に考えます。

将来を見据えた管理体制の構築

今回の指摘対応を機に、今後同じようなトラブルや突発的な出費に悩まされないための体制づくりをサポートします。
是正後の保安協会への報告代行はもちろん、次回の点検で指摘を受けないための予防保全や、設備の更新サイクルの管理まで、「電気の安全パートナー」として継続的にサポートします。

キュービクル内の機器と更新時期目安

キュービクル

受変電設備と呼ばれる事業所における電力供給設備。高圧線からの電気を変圧し、事業所内で使えるようにする設備。
更新時期目安:20年

変圧器(トランス)

電圧を変換する設備。中には絶縁湯が入っている。受電設備の省エネ性は、この変圧器の性能によって決まる。
更新時期目安:20年

高圧交流負荷開閉器(LBS)

トラブルが発生した際に、近隣事業所に波及しないように電力供給を遮断するための機器。これが適切に作動しない、重大な電力事故につながることになる。
更新時期:20年

高圧ケーブル

電力の供給をするにあたってのケーブル。受電設備は事業所のすべての電力を供給する大元であるため、このケーブルが劣化するとトラブルに発展。周りの被覆の劣化もある。
更新時期:15年

気中負荷開閉器(PAS)

外部の電線から自事業所へ引き込む際に使用する機器。事後が起きた際に、他事業所へ波及しないよう、開閉装置の役割を持っている。
更新時期:15年

各種計器、スイッチ

各種操作を行うための操作盤と、電気の供給状況を把握するための計器類。最近ではIoTを用いてデジタル管理をするケースもみられる。
更新時期:20年

私が対応しますのでご安心ください!

どこに頼めばよい?そういった部分からサポートします。

当社は、大手管理会社様や教育施設などの大規模改修を手掛ける「現場力」を持った電気工事会社です。
その技術と経験を活かし、保安点検の軽微な指摘事項から複雑な改修工事まで、幅広く対応いたします。 「小さい会社だからこその小回り」と「組織化されたプ施工体制」で、お客様に安心と納得をご提供します。
まずは簡単なご相談から、お気軽にご連絡ください。

担当:部長 佐藤

その人当たりの良さと献身的な働きで多くのお客さんや職人さんから信頼を集めるナイスガイ。
前職は何とボーリングのインストラクター。30過ぎから当社に入社した異色の経歴を持つ男。
頼れる兄貴分として若手を取りまとめる。
私生活では2男1女の父として、アウトドアに情熱を燃やしているとか。